ニコチン依存症とは、喫煙の習慣が止めたいのに止められない症状をいいます。
ニコチンは煙草に含まれる依存性の高い有害物質で、脳内に達すると快感を発するドーパミンを出すニコチン受容体と結合します。
そのため、煙草が切れるとまた吸いたくなり、習慣化すると切れるとイライラするなどの禁断症状が出てきます。
ニコチン依存症は、ニコチン依存症テストで5点以上の場合や、1日の本数×喫煙年数が200以上、禁煙したいと思っていて同意書にサインしているなどの条件を満たしていれば、保険適応で治療することが可能です。
(ニコチン依存症テストより)
ニコチンの強い精神、身体依存性によって、体がニコチンに依存してしまうことでおこります。
ニコチン依存症は病気です。そのため、きちんと診断を受け治療をすれば、禁煙できる確率はとても高くなります。一定の条件を満たす必要はありますが、煙草が止めたいのに止められないという症状がある方は、一度、喫煙外来で相談してみましょう。
ニコチン依存症の治療には、ニコチンを含む貼り薬(ニコチンパッチ)やガム(ニコチンガム)以外にも、ニコチンを一切含まない内服薬もあります。内服薬には、禁断症状を和らげる作用のほか、喫煙してもおいしいと感じない作用があります。薬と併用しながら、生活習慣の改善や精神的サポートを受けながら禁煙を目指していきます。
※禁煙外来は保険対応ではありません。